【社宝】
木曽義仲が
奉納した太刀
御太刀 銘 貞綱
【岐阜県重要文化財】
古くは信濃国木曽郡全域も氏子であり、木曽義仲が旗揚げの際、戦勝祈願を恵那神社で行ったという伝承があり、祈願詞も保存されています。
その時に木曽義仲が奉納した『太刀 銘 貞綱』が社宝であり、 今は「苗木遠山資料館」に保管されています。
武田勝頼が東濃侵攻した1574年、武田軍下の木曽義昌によって、長楽寺、坂本神社、中川神社、龍泉寺などが火をかけられ焼失し社宝を奪われたのに対して、恵那神社は火をかけられず、社宝を奪われませんでした。理由は木曽氏ゆかりの神社だったからではないかと推測されています。
“・法量長さ76.2cm反り3.6cm先幅1.9cm元幅3.3中心[なかご]長さ24.1cm
・形量鎬造[しのぎづくり]、庵棟[いおりむね]、腰反りで踏張りがあり美しい太刀姿
・鍛板目流れ心よくつみ、地沸[じにえ]が深くつく
・刃文直刃[すぐは]小丁字足入り、区[まち]の処焼落とし風となる
・帽子中切先で焼刃がしみて判然としない
・中心鎚目地仕上げ生中心[うぶなかご]少し区送り浅い栗尻
作者の貞綱は、伯耆の国大原の人であり、国宝の安綱を始祖とし、5代目に当たる。”
岐阜県庁:文化財 (最終閲覧日:2020年11月10日) https://www.pref.gifu.lg.jp/page/6162.html