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【神額】
渋沢栄一氏が
奉納

   
一般には扁額と呼ばれ、特に神社に掲げられている額を「神額」といいます。
恵那神社の拝殿正面入口の高い位置に神社名が書かれた額(看板)があります。 この神額は、渋沢栄一氏直筆の奉納額です。
渋沢栄一氏が中央製紙(現・王子エフテックス中津工場)の設立に大きく関わり、中央製紙来場の際、当時木曽、東濃一円の総社であり由緒ある恵那神社で会社の発展と安全を祈願され、奉納されたと推測されています。
残念ながら恵那神社参拝の記録は残っていませんが、明治43年4月中央製紙来場の際、恵那神社を参拝され神額の奉納を約束されて、翌明治44年8月勲一等瑞宝章を受賞された後、奉納されたと推測されています。

座右の銘と雅号

『人間貴晩晴(にんげんばんせいをたっとぶ)』
渋沢栄一氏が、座右の銘として使っていた言葉のひとつ。
『渋沢栄一伝記資料』別巻第7(渋沢青淵記念財団竜門社, 1969.05)p.132-142
“人に重んずべきは晩年
…古人の詩にも「天意重夕陽 人間貴晩晴(天意夕陽を重んじ、人間晩晴を貴ぶ)」といふ句がある…この詩句の意味は、
一日のうちでもっとも大事なものは夕刻で、日中どんなに快晴であっても、夕刻に雨でも降れば、その日一日が雨であったかのごとく感じられるように、人間も晩年が晴々した立派なもので無いとつまらぬ人間になつてしまうものだ、というにある。”
と残している。

『青淵(せいえん)』
渋沢栄一氏の雅号
渋沢栄一氏の生家の近くに「上の淵」と呼ばれる青々とした淵があった事より、この雅号にしたそうです。